ルース・フランクリンのビデオから学ぶ-Step2

 

ニードルバー、針棒とは?

では前回に引き続き、ステップ2から順にどんな内容なのかを紐解いていきます。ステップ2からは実際のハンドルミシンを使いながら学んでいく内容です。経験者の方にとっては当たり前の内容のステップもあると思いますが、改めて学ぶきっかけになると嬉しいです。

針を付けるのにこんなに長い棒がいるんかいな?

そうだね、確かにこれはハンドルミシン特有かもしれないね。針交換も少し大変だよ。

普段使用している道具類のご紹介

ハンドルミシン刺繍ならではの変わっている道具は、左からホックナイフ、スレッドワイヤーだけだと思います。ホックナイフ以外はほぼ国内でも揃えることが可能です。

ここからはペンチが必要になります。

ステップ2の内容

ステップ2:ニードルバーの取り外し

Step2:Removing the needle bar.

下の動画はステップ2から始まるようになっています。今後も記事の内容と動画のスタートがリンクするようにしていきます。

※また動画は英語です。適宜字幕を出して翻訳機能を使えばそれほど難解ではないとは思います。

ペンチを使って、ニードルバーを固定しているサムネジを少し緩めます。左手でニードルバーを持ちながら、まっすぐ上に引き抜いて、ニードルシャフトから外します。

ニードルはニードルバーの先端についています。ニードルをしっかり観察して、新しいニードルと比較してみましょう。フックが折れていたり曲がっていないか確認してください。

意外とニードルバーは長い

実際に動画内のようにニードルバーを引き抜くと、意外と長い棒状だな、感じると思います。落としたりすると曲がったりするので慎重に引き抜きましょう。

実はこのニードルバーは針の規格の関係で、オルガン用とシュメッツ用があります。

ネジを緩める、締める方法

改めてハンドルミシンに限らず、ミシンは鉄の塊なので、部品の多くはネジで固定されています。そこでよくあるのがネジがなめてしまうこと。このネジをなめるのを防ぐ方法は簡単で、癖にしてしまうのが良いと思います。

ネジを締める時は手で締めて、その後にドライバーで締める。

ネジをなめてしまう原因はいくつかありますが、余程の古いネジ、ネジ穴にゴミが溜まっている、そもそもタップが正確でない、などは別ですが、ネジを締める時にいきなりドライバーで締めていくのはお勧めしません。

この方法は巧く垂直にネジがネジ穴に入れられず、なんとなくネジを締めた時に斜めに締めてしまい、結果的にネジ穴をなめてしまう。

ネジはまずは手締めでしっかり垂直に入ったな、と指で感じたらドライバーで締める、です。

ネジを緩める時は必ずネジ穴にピッタリとあったドライバーを使う。

ネジを緩める時はネジ穴にあったドライバーが基本的にはあります。例外として極たまに海外インチのネジでそのドライバーが国内にない、というパターンもあります。

ただ原則として日本国内のネジには規格があるため、それに合致したドライバーがあります。

しかし、上の極まれにの例がハンドルミシンでは起こる可能性があります。古いミシンで海外製のミシンのネジは恐らくインチ規格なので、手持ちにあるドライバーがネジ穴に合わない場合にはネジを緩めないことをお勧めします。あとは備品にドライバーが付属していた場合にはそのドライバーがミシンのネジに合致していると思いますので、そのドライバーを使いましょう。

無理に締める、緩めるとネジ穴もネジもダメにしてしまい、その代替品が見つからないという悲しい状況になる場合もあります。ネジ1個を締める、緩めるでミシンが使えなくなる場合もあります。

ステップ2は短いですが、重要なステップだと思います。

今後もステップごとにブログ記事を書いていきたいと思います。

この記事を書いた人

渡邉 太地(Taichi Watanabe)

Rainbow Adventure Design代表

1979年5月26日生まれ。レコード会社勤務を経て、Rainbow Adventure Designを起業。2024年刺繍製品に特化したRainbow Adventure Embroideryを設立。

プライベートでは愛犬のゴン太(パグ)を溺愛している。

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