当店の刺繍製品について

100年の伝統と、AIが紡ぐ現代の針跡 〜Vintage Singer and Digital Tajima〜

アナログにしか出せない「味」と、デジタルにしか出せない「極致」。 当店はこの3つを使い分けることで、手に取った方の人生に寄り添う、タフで美しいワッペンを制作し続けています。

イントロダクション

当店では、アメリカントラディショナルという歴史あるアートを形にするため、あえて「正反対の個性」を持つ2つの技術を使い分けています。 一つは、100年前から変わらぬ機構で縫い上げるビンテージ・ハンドルミシン。 もう一つは、最新のAI技術を搭載した世界最高峰のデジタル刺繍機。さらに手の感覚をダイレクトに刺繍に反映できるフリーハンド刺繍の横振り刺繍機。 どれも「最高の刺繍を届けたい」という情熱から選んだ、当店の誇りです。

各機材のこだわり紹介

【The Classic】SINGER 114W103 (Chainstitch Embroidery Machine)
  • 100年の重厚感: 1900年代初頭の設計そのままに、職人の手加減一つで表情を変えるハンドルミシン。
  •  唯一無二の揺らぎ: 手回しが生む独特の「揺らぎ」が、アメトラ特有のワイルドで温かみのある質感を引き出します。
  • クラフトマンシップ: 機械を操るのではなく、機械と対話するように縫い上げる、究極のアナログ刺繍です。
【The Modern】Tajima TMEZ-2C-1501 (Digital Embroidery)
  • AIが生む精密美: Tajimaの最新技術「i-TM(自動糸調子)」が、AIによる計算で常に完璧なステッチを実現します。
  • Wilcomとの共鳴: 業界最高峰のソフト「Wilcom Embroidery Studio」で作成された緻密なパンチングデータを、寸分の狂いなく再現します。
  •  次世代のジャガード: 複雑なグラデーションや微細なラインなど、デジタルでしか到達できない圧倒的な密度とクオリティを誇ります。
【The Artisan】JUKI LZ-271 (Free-motion Embroidery)
  • 全身で描くアート: 膝のレバーで振り幅を操り、手足の感覚を研ぎ澄ませて縫い上げる横振りミシン。
  • ダイナミックな表現力: 日本の伝統技法としても名高い「横振り」は、刺繍に絵画のような立体感と、力強い生命力を吹き込みます。
  • 職人の指先: 1ミリ以下の微調整を感覚だけで行うこの技術は、一つとして同じものがない、一点モノの価値を宿します。

当店の想い

針の一刺しに、時代を超えた魂を込めて

当店は、神奈川県座間市を拠点に、刺繍という表現の可能性を追求し続けています。

工房には、刺繍の歴史を象徴する「三つの魂」が共存しています。100年前の設計思想が息づくビンテージのハンドルミシン「SINGER 114W103」。 熟練の感覚が絵画のような躍動感を生む横振りミシン「JUKI LZ-271」。 そして、現代の知能を結集した最新鋭のデジタル刺繍機「Tajima TMEZ」

一見すると相反するこの3つの相棒は、私たちにとって「どちらが優れているか」という比較対象ではありません。

「アナログでしか描けない、人の呼吸を感じるような揺らぎ」 「デジタルでしか到達できない、計算し尽くされた緻密な美

アメリカントラディッショナルという伝統的なアートを形にする時、そのデザインが最も輝く手法はどちらなのか。それを常に問い、最適な針跡を選択すること。それが、ハンドルミシンと向き合い続け、独学でその技術を磨き上げてきた当店のこだわりです。またフリーハンド刺繍の横振り刺繍はより手の感覚がダイレクトに刺繍へ落とし込めるため導入しています。

かつての船乗りたちがタトゥーに想いを託したように、私たちはこの小さなワッペンに、自由、平和、そして遊び心を込めています。

当店が最新のTMEZを導入したのは、単なる効率化のためではありません。Wilcomで緻密に組み上げたデザインを、AIの精度で完璧に再現することで、これまでのワッペンの常識を超える「重厚感」と「堅牢さ」を届けたかったからです。

100年前の技術と、100年後の未来へ続く技術。 その両方を知る私たちだからこそ作れる、一生モノの刺繍をぜひ手にして頂ければ幸いです。