キッカケは、海を越えたアドバイス
当店では2025年11月頃のサービス開始を目指し、新たな挑戦として「シルクスクリーン」の導入に奮闘してきました。
そのキッカケをくれたのは、アメリカのスタッフ・アミリヤからのアドバイスです。 「ハンドルミシンやジャガード刺繍のために描いたイラストがあるのに、刺繍だけに限定しておくのはもったいない!」 その一言に、「確かにそうかも」と腑に落ちたのがすべての始まりでした。
「今さらやる意味があるのか?」という葛藤
正直に言えば、最初は乗り気ではありませんでした。シルクスクリーンはすでに多くの同業他社やイベント仲間が提供しているサービスです。「今さら始めても……」という思いや、同じものを大量に作る「金太郎飴」のような作業に、クリエイティブな面白みを感じられなかったのも本音です。
しかし、いざ自分たちのスタイルで提供しようと研究を始めると、いくつもの高いハードルが浮き彫りになりました。
- 多色展開のコスト: 1つのイラストを豪華な4〜6色で表現したい。
- 版の膨大な数: 40種類のイラストを4色で展開すると、必要な「版」は160個。
- 物理的な限界: 160個の版を保管し、イベント会場へ搬送するのは現実的に不可能

「お客様に多くのデザインから選んでもらい、自分でプリント位置を決めるカスタムの楽しさを味わってほしい」——その想いと、物理的な制約の間で、一度は「やっぱり難しい」と諦めかけました。
デトロイトで見つけた「1/25の革新」
転機となったのは、再びアミリヤとの相談でした。デトロイトで面白い手法を実践している人がいると聞き、そのメソッドを詳しく探ると、まさに私たちの理想を叶えるものだったのです。
その手法をベースに、外注せずすべて工房内で完結できる独自フローを構築。その結果、一般的なシルクスクリーン枠を1枚オーダーするコストの「約25分の1」まで下げることに成功しました。

これにより、保管や運搬の問題も一気に解決。多くのイラストを、多色刷りの豪華な仕様で、どこへでも持ち運んで提供できる準備が整ったのです。
サプライズを、すべてのお客様へ
ひょんなことから始まったプロジェクトですが、今ではお客様に驚きと喜びを提供できる自信のサービスになりました。
現在はシルクスクリーンのイラストをジャガード刺繍にも展開し、「プリント」と「ワッペン」の両方で同じデザインを楽しめるようになっています。
当店のこだわりが詰まったラインナップを、ぜひチェックしてみてください。
この記事を書いた人
渡邉 太地(Taichi Watanabe)