FAQ

よくあるお問い合わせ集となります。個別のお問い合わせはこちらよりお問い合わせください、なお右下のチャット(営業時間内)でもお問い合わせできます。

よくあるご質問にご回答します。

カスタムオーダーについて

カスタムオーダーは随時お受けしています。

常時お受けしていますのは、愛犬の刺繍ワッペンとなります。他のご相談はご遠慮なくお問合せください。

発送までの時間について

在庫品については即日、または3日以内に発送します。

裏にマジックテープ(ベルクロ)を付けられますか?

カスタムオーダーにてお受け可能です。

該当する製品がございましたらお問い合わせからその製品を指定して頂き、マジックテープを裏に縫い付けて製作します。

ハンドルミシン刺繍の最大の課題は何ですか?

ハンドルミシン刺繍を学ぶ上での最大の課題は、ミシン自体の入手が非常に困難であることです。

特にSinger114W103のような古いモデルはコレクターズアイテムとなっており、高額で取引されています。さらに、状態の良いミシンを見つけるのが難しく、見つかったとしても専門的な整備が必須となります。

部品の供給が停止していることも多く、修理が困難な場合もあるため、学習意欲の継続が難しくなる可能性があります。

古いハンドルミシン(Singer 114W103)の代替案はありますか?

はい、Singer 114W103と同じチェーンステッチができる代替ミシンとして、神奈川県の坪井ミシン商会が販売している「GOLD GT-114-1」というモデルが提案されています。

このモデルはSinger 114W103のレプリカ版であり、新品で入手可能、販売元で整備も行えるという利点があります。

ただし、新品での購入価格は約50万円前後と高額なため、手軽に趣味として始めるには依然としてハードルが高いと言えます。

ハンドルミシン刺繍の教室や講座はどのような形式で提供されていますか?

ハンドルミシン刺繍の学習環境として、主にマンツーマン形式の対面教室とeラーニング講座が提供されています。

マンツーマン指導は、ハンドルミシンの原始的な操作性や細かなニュアンスを習得するために最も効率的であると考えられています。

eラーニング講座は、日本初の試みとして開設されており、自宅で自分のペースで学習を進めることが可能です。無料の初心者向け教室や、経験者向けの有料教室、ステップアップ講座など、多様なニーズに応じたコースが用意されています。

ハンドルミシン刺繍の「非効率の美学」とは具体的にどのような意味ですか?

ハンドルミシン刺繍における「非効率の美学」とは、効率やスピードを重視する現代において、あえて手間と時間をかけるアナログな作業から生まれる人間的な価値や創造性の深みを指します。

具体的には、「手で操る」ことの実感と喜び、縫い目に現れる「手跡」の美しさ、非効率だからこその高い没入感、アナログ作業から生まれる偶発的な発見や工夫、そして道具と共に「育つ」感覚などが挙げられます。

これは、単に縫うのではなく、自分と向き合い、感覚を深め、表現する「体験」を重視する考え方です。

ハンドルミシンに特有の「技術」とは何ですか?

ハンドルミシンには、単なる縫製機械とは異なる独特な技術が多数存在します。

機構面では、下糸を使わず鎖状に縫う「チェーンステッチ機構」、手元のハンドルで布を自由に動かす「ハンドル操作式/ユニバーサル機構」、特殊な縫いパターンを作る「カム機構」、そして布を自分の手で動かすため職人の腕が試される「下送り機構の不在」などがあります。

操作面では、人の感覚が活かされる点や、再現性の低さからくる唯一性、職人技の必要性などが挙げられます。

表現面では、立体感や流れるような線が特徴の「チェーンステッチ刺繍」、ミシンで絵を描くように自由に縫える「フリーハンド刺繍」、装飾目的の「テキスタイル装飾」などが可能です。これらは、工業と工芸の中間にある技術であり、感性と経験に支えられています

折りハンドルミシン刺繍で「糸目に個性が出る」とはどういうことですか?

「糸目に個性が出る」とは、ミシンで縫った糸のラインや縫い目に、その人独自の表現、癖、感覚が表れることを意味します。

これは、手動で布を操作するハンドルミシンに顕著に現れます。具体的には、縫い目の流れやリズムが人によって異なったり(ゆっくり丁寧か、勢いがあるか)、ミスやズレが作品の「味」になったり、糸の張り具合や布の動かし方でステッチの密度や立体感が変わったりします。

また、縫いながら即興で描くことも多いため、発想力やセンスも糸目に表れます。これは絵画の筆遣いや書道の書き手の癖のように、表現者の個性や気持ちを映し出す痕跡と言えます。

糸目に個性を出す具体的な方法はありますか?

糸目に個性を出す方法はいくつかあります。まず、縫い目の「流れ」の違いでは、ゆっくり丁寧に縫うことでなめらかで落ち着いた印象の線に、勢いのある即興的な縫い方で太細のリズムや動きのある線にできます。

次に、チェーンステッチの「盛り」の違い(立体感)では、糸の張りを強くすると平らで整ったステッチに、緩みを残すとふっくらと立体感のある表現になります。

さらに、デザインの線に沿う精度の違いでも個性を出せます。デザインを忠実に再現することで緻密さを表現する一方、自由にアレンジすることで即興性や「描くように縫う」感覚を強く出すことができます。

効率化が進む現代社会において、ハンドルミシン刺繍のような「非効率な技術」を継承する意義は何ですか?

効率化が進む現代社会において、ハンドルミシン刺繍のような非効率な技術を継承する意義は多岐にわたります。

効率やスピードを追求しすぎた結果、画一的なモノが溢れる中で、ハンドルミシンによって生み出される「不完全さ」や「個性」を持つ手仕事は、新鮮な価値として見直されています。

非効率な作業には自然と「考える時間」が含まれ、構想が深まり、より洗練された作品が生まれる可能性があります。また、限られた道具や機能という制約が、かえって創造性を刺激し、ユニークなデザインを生み出すこともあります。

効率化できる部分は合理化しつつも、手作業でしか生み出せない核となる部分を残していくことで、人間的な価値や創造性を守り、表現の多様性を維持することにつながります。